見えない子どもの貧困対策に取組むNPO法人とちぎボランティアネットワークや医療機関、企業、民間団体などが連携するプロジェクト「子どもの貧困撃退❤円卓会議」は先頃、宇都宮市の済生会宇都宮病院みやのわホールでシンポジウム「あなたの知らない子どもの貧困の世界」を行った。
県内各分野で一人親世帯や子どもの貧困解決に取組む支援者が活動を報告。その後、約130人の参加者はテーマ毎に分かれ、それぞれ貧困解決への具体的取組みに意見を交わした。
シンポジウムは「とちぎコミュニティ基金」を県内NPOセンターと共同運営し、助成・寄附活動を続けるとちぎVネット矢野正弘氏から、宇都宮市内の約4,500軒の母子家庭の内、約5割が生活困窮を訴え、3分の2の世帯が年収300万円以下にあると報告。募金活動の拡大に飲食店や商店と協働した『寄付つき商品』を企画中とのこと。
済生会病院の医療ソーシャルワーカー荻津守さんは、社会福祉活動にも取組む同病院の設立経緯と、治療を通じ虐待や生活困窮のサインを見落とさぬよう、関係機関と連携した支援につなげる活動を紹介した。
宇都宮市役所内に設置した「みやハローワーク就労支援コーナー」の渡辺秀子相談員は、母子家庭の母親の多くが非正規雇用であり、収入確保に複数の職場を掛け持ちするダブルワークで極度の疲労や体調を崩す実態に、「企業の理解促進と支援」を求めた。
続いて、母子家庭の母親に働く機会提供へと、大手保険会社の就労支援プログラムや柔軟な勤務対応に関する体験者自身からの報告、フードバンクから見える貧困や鹿沼東中地区で自治会長・民生委員等で立ち上げた制服リサイクルバンクなど各分野の活動を聞くことで、貧困解決が「行政に止まらない広範な支援・地域の仕組みづくり」が必要であることを改めて痛感。制服リサイクルバンク設立では、足利の取組みが大いに参考となったことも紹介された。
今後、円卓会議では10月15日(日)済生会病院を会場に「中間報告/公聴会」、12月23日(土)は宇都宮市内で「サンタdeラン&ウォーク」チャリティーイベントを予定しています。