「消火活動の技術を競う」=第43回栃木県消防操法大会=
「家族や仕事先に負担をかけながらも、地域消防活動に貢献できるよう訓練を重ねてきた!」との、佐野市消防団第23分団河又充良指揮者の宣誓で始まった操法技術を競う第43回大会。宇都宮市県消防学校を会場に28日、「ポンプ車操法」の部9チーム、「小型ポンプ」の部6チームの計約85人の分団員が出場して行われた。
台風12号の影響から開始時間を1時間繰上げ、開会式も簡略化してのスタートながら、例年同様に緊迫した大会となった。火災現場に到着した状況から、いかに早くホースを延ばし正確に火元へ放水できたかの時間と、団員の動作の正確さを点数化して競う。
降雨や強風に見舞われる悪条件の中、ホースを担いで火元へ走る団員のスピードにどよめきと大きな拍手が会場に響く。
足利からはポンプ車操法の部へ第9分団(須永尚分団長)が出場、《上位入賞》を目標に5月8日の早朝4時から操法訓練を開始。通常の消防団活動は元より、7月1日の市水防演習準備と並行し、50日間に亘る操法訓練は日々の仕事を持つ中、費やす体力と時間、それを支える精神力は並大抵でないことが、何度か見学した早朝訓練で実感。
大会はポンプ車操法の部で益子町消防団第1分団第2部、小型ポンプ操法の部でさくら市消防団第7分団第3部が優勝。ポンプ車操法優勝チームは県代表として、10月に富山県で行われる全国大会に出場する。