栃木県環境基本計画では次世代自動車への転換や、水素ステーションの導入を促す。水素エネルギーは水素と酸素の化学反応で電気と水を発生させ、その電気でモーターを駆動。水のみ排出し、二酸化炭素などの温室効果ガスを出さないため環境負荷の低減、災害時は非常用電源となり防災対応能力の向上が期待できる。
国は今年度までに水素ステーションの設置目標を全国160基とするが、昨年8月現在で愛知県27基はじめ東京20、茨城県・群馬県各1など計134基に止まる。さらにFCV車普及へ4万台を設定するも、国内で2,982台、本県では7台しかない。
そうした中、今年4月栃木市藤岡町に丸伊運輸株式会社(本社:東京都府中市)が、県内初の「商用水素ステーション」を開所したことから、このほど会派で現地調査を行った。同社は県内セブンイレブンのチルド・米飯の約9割を配送し、開所地周辺に配送センターを有する。国道50号線沿いに立地し、東北自動車道佐野藤岡インターから約3㎞と好アクセス。
トヨタ自動車がセブンイレブンと共同開発した配送車2台の実証実験に伴い、同社が1台を2億円で購入し来年3月までテスト走行を兼ねる。トヨタミライのモーターを活用した車両から、燃費走行約200㎞と短いが、一日の走行距離が約100㎞の配送ルートもあるので十分とのこと。
ステーションは月曜~土曜、各日9時~17時営業。FCV車の満充填は約3分、水素1㎏あたり1,650円(税込)。
設置費は約6億円、国2.5億に県が1億円補助。同社は2億円強を投じたため、投資効果は8年以上経過しても回収は難しい。国とJHyM(日本水素ステーションネットワーク合同会社)から3分の2助成があるものの、約2か月半で一般利用は延20回程度と年間維持管理費約5,000万円が重い負担となる。
県では今年度、2カ所目のステーション設置支援費に加え、県内の個人・法人によるFCV車購入補助金(国補助額1/2以内、上限100万円)を創設した。