1668年に創建された史跡足利学校(昌平町)の大成殿は、現存する日本最古の孔子廟です。老朽化に加え、東日本大震災の影響により北東側に傾いていたことから、2017年度東京藝術大学へ委託し、現況及び耐震基礎診断調査を実施。

翌年度から着手した保存修理は瓦屋根を葺き替える一方、当初の予想より木部の著しい腐朽が判明し、柱根継ぎの増加や木材の交換が必要となる大掛かりな工事となった。また、耐震性においてもケーブル等の補強を要するなど、1972年に行った前回から約半世紀ぶりの修理は、まさに「平成・令和の大修理」です。

修復費用は約1億2,986万で、文化庁より重要文化財保存・活用事業補助金約4,749万円を充当。

工事中に発見された「稲荷大明神神像奉納由来記」の一部には、1554年に第7世庠主の九華が書いたもので、後半部分の「八幡大菩薩合祀記」は足利学校に伝世されていたが、前半部分は所在不明だった。内陣中央東側の敷居下から発見され、裏面に描かれた稲荷の本地仏となる「ダキニ天」の画像を奉納した由来が記される。足利学校の歴史を具体的に表す貴重な資料であり、思わぬ大発見となった。

 

 

 

内覧会前に行われた式典では、保存修理の完成を祝うテープカットと大成殿の額の除幕式があり、私も地元県議を代表し祝辞を述べた次第です。

足利学校は9月7日まで無料公開され、学校内遺跡図書館では林羅山や吉田松陰、高杉晋作ら江戸中期の来訪者を紹介する前期特別展が9月30日まで、明治以降の来訪者である大隈重信や渋沢栄一らを紹介する後期展示を10月3日~11月29日まで開催。

先人から受け継がれた貴重な文化財を保護・活用して、その魅力を次代へも発信

 

 

 

 

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