連合栃木は“絆”を合言葉に、《平和運動》・《人権保護》・《自然災害等被災者支援》など7つの活動にも取組んでいる。平和運動においては「核兵器廃絶による世界の恒久平和と被爆者支援」、「在日米軍基地の縮小、日米地位協定の見直し」、「北方領土早期返還、日ロ平和条約締結」を掲げる。
そして、多くの尊い人命を失った太平洋戦争において、6月の沖縄「慰霊の日」や8月の広島・長崎原爆投下に合わせ、毎年当地へ赴き「不戦平和の誓い、戦没者の慰霊」行動に参加してきた。今年は新型コロナウイルス感染症の影響により実施が見送られたものの、このほど宇都宮市オリオンスクエアを会場に《2020平和の集いinとちぎ》を開催。
開会冒頭、太平洋戦争での戦没者に対し黙祷を捧げた後、主催者を代表し吉成剛連合栃木会長は「働くことを軸とする安心社会は平和が前提であり、唯一の被爆国としてしっかりと平和運動を続けたい」とあいさつ。戦後75年を経ても当時の出来事を後世に伝え、命の尊厳を基調とした恒久平和を守る運動を続けるべく、今回は自らの空襲体験をもとに「戦争と平和」を語り継ぐ「とちぎの空襲・戦災を語り継ぐ会」代表の大野幹夫さんから、紙芝居「火の海になったうつのみや」の上演と記録写真が披露された。
宇都宮は8回の空襲を受け、なかでも1945年7月12日の米軍爆撃機による夜間空襲が最も激しく、2時間超の間に9万個近くの焼夷弾が投下され、市街地の約65%が焼失。死者620名以上、負傷者は1,200~3,000名と言われ、全焼は9,173戸に上り家を焼かれた人は約48,000名を数える。
当時でも戦時法に反する行為の取決めがありながら、「国を問わずルールが通用しないのが、戦争の恐ろしさだ」との大野さんの訴えに、雨の降る肌寒いなか参加者は改めて平和の大切さを考えた。
また、会場前のオリオン通り沿いに展示された《長崎平和推進協会》所蔵の写真パネルにも、多くの人が足を止め見入っていた。