足利市は一昨年8月に足利市民会館を今年6月廃止し、同用地を来年4月開校予定の足利高・足利女子高統合新校建設用地として提供すると公表。合わせて、新市民会館については市民プラザ東側の身障者スポーツセンター及び同駐車場を廃止して、同地に建設するとした。
老朽化が進み建替場所や新施設への市民の関心が高まるなか、新施設の概要や整備時期等全体計画は未だ策定されておらず、会館用地を県に提供する一方、「等価交換」で市が県有地を取得するため今年3月までに交わす協定締結も先送りされている。
現方針の公表以降、市民会館周辺地域や利用団体等に対する説明の機会もなく、足利文化協会(久保田健一会長)は昨年7月、新施設開館までの活動拠点確保や建設計画策定における意見交換の機会確保、施設規模・機能など5項目からなる要望書を提出。
6月末の閉館を前に、施設利用者や元会館職員有志らにより準備が進められていた《足利市民会館について~聞いて、知って、語ろう~》の会(亀田栄子代表)が設立され、先ごろ同館小ホールで勉強会が行われた。代表を務める亀田さんはピアノ教師で、会館の自主公演や小中高生対象の芸術教室を開催してきた。
当日は市内外から70名を超える参加者のもと、亀田代表は冒頭、会設立の目的とともに「優れた文化を発信してきた市民会館がなくなり、市民の文化活動が途切れるのが心配」と挨拶。第1回学習会は1966年(昭和41年)9月7日開館以降の55年を振り返り、同館総工費約5億8千万円のうち約3分の1が市民の寄附で賄われたこと、NHK交響楽団公演の経緯や小沢征爾・佐渡裕氏との関係ほか、文化庁による会館の芸術・文化事業に対する評価など、亀田代表の軽妙な語り口により終始笑いの絶えない意見交換の場となりました。結婚式を同館で挙げた方も数名おり、参加者から公演を通じた思い出や市民会館の存在意義が語られた。
今後も月1回程度の勉強会を重ね、新施設のあるべき姿を提言にまとめ、市に提出していくことを確認。
次回は5月22日(土)午後2時、同館別館ホール2階にて開催予定です。