足利市民会館が6月30日をもって、55年にわたる本市文化振興における拠点施設としての役割を終えた。1966年(昭和41年)9月開館した同施設は、建設費5億62,855千円のうち1億61,555千円が市民や事業者からの寄附で賄われたこともあり、長きにわたり市民に親しまれ、文化振興の拠点として利用されてきた歴史につながっている。
利用実績は約32万3千件で、利用者数は延べ265万3千人に上る。開館当初1,800席の座席数(後に1,452席)は、当時の北関東最大規模を誇り、これまでNHK交響楽団定期演奏会や佐渡裕さん指揮の演奏会、かつての人気番組「8時だョ!全員集合」の公開収録が行われる一方、市内小中学生向けの音楽・芸術教室など教育事業で利用された。
結婚式等祝宴としての利用ほか、市主催行事会場として多くの式典が催され、私の時代には成人者が市民会館へ一堂に会し式を行った。その時、成人者を代表し「誓いの言葉」を述べた私は、慣れぬ紋付き袴姿からステージを降りる際に滑ってしまい、会場から万雷の拍手を浴びました(笑)。
市はこの度、市民会館閉館式を開催し、同館を活動拠点としてきた市民合唱団と足利ミュージカルが最後の催事として公演。
式では早川尚秀市長より、「市民会館の利用を通じ本市芸術文化の向上へ、多くの方々が熱心に取組んでこられた。全ての関係者の方に感謝します」と挨拶。出席した市民ら約200人はどん帳が下がる中、拍手で市民会館との別れを惜しんだ。
一方、同館での自主公演や小中高生の芸術教室に携わってきたピアノ教師の亀田栄子氏や音楽関係者、同館元職員らで設立した《足利市民会館について ~聞いて、知って、語ろう~》の会は、新施設の基本計画早期策定と整備を求めて、4月から3回の市民勉強会を重ねてきた。
同会は勉強会で寄せられた市への質問や提言を取りまとめ、6月28日12項目にわたる要望書を足利市長へ提出、7月上旬を目途に各項目に対する回答を求めている。