「感染拡大第6波 警戒度引上げ」=県新型コロナ対策本部=
県内でも新規感染者数が昨年末以降急増し、人口10万人あたりの新規感染者数は15人を超え、今後、本県でも感染力が強いと言われるオミクロン株陽性者の急激な拡大が予想される。11日時点県内のオミクロン株の確認は15件ですが、沖縄や東京は感染者の9割がオミクロン株に置き換わっています。
そこで県は12日、新型コロナウイルス対策本部会議を開き、13日から今月末まで警戒度を「レベル2」への引き上げを決定しました。
直近5~11日までの人口10万人あたり新規感染者数は16.9人で、その前一週間の3倍へ急増。12日には新規感染者数が161人となり、この数値を踏まえると「レベル3(25人以上)」に迫り、病床使用率も一般医療への影響が懸念される20%を超え、22.9%となっています。今後、医療提供体制への負荷が更に高まる場合、まん延防止等重点措置の実施を国に対し要請することも想定され、その段階へ至る前に「警戒を強化すべきレベル」に引き上げ、必要な要請を行う。
ワクチン接種者含めこれまでの基本的感染対策の徹底を継続するとともに、感染に不安がある場合は積極的に検査の受検を促していきます。まん延防止等重点措置区域のある都道府県との不要不急の移動は、極力控えるよう要請。
「県民一家族一旅行(隣県拡大版)」は予約分を除き、18日から新規販売を停止する。まん延防止等措置へ移行の際は、猶予期間をおき予約分の利用も停止。オミクロン患者・同濃厚接触者の「入院・宿泊療養」の基準を、症状に応じて宿泊又は自宅療養も可能とし、濃厚接触者は自宅等滞在へと見直す。
そのため診療・検査及び健康観察・往診医療機関の拡大、経口治療薬の速やかな投与体制、パルスオキシメーターの更なる確保を図ります。県営ワクチン接種会場4か所目を足利市「ビバモール足利堀込」に開設のうえ、2月1日より予約受付し、5日から毎週土・日にモデルナ製ワクチンによる追加接種を加速する。
非常に感染力の強いオミクロン株の出現により、第6波に備えた前提が大きく変わったことから、私は警戒度指標がステージからレベルに移行する際、国基準に県独自の基準を加えるよう提言しましたが、まさにその状況にあると考えます。
また、まん延防止等重点措置に入った沖縄では飲食店への時短要請に対し、感染対策認証店と非認証店で異なる協力金額に非難が寄せられています。本県でも今から制度設計しておくべきであり、オミクロン株感染力の猛威による事業活動の影響を軽減するため、各企業へ事業継続計画(BCP)の策定や点検を要請すべきと考えます。