足利市の中央部を流れる渡良瀬川を横断し、主要地方道足利・千代田線に架かる中橋は、架設後80年以上も経過することから経年劣化が進んでいます。その桁下高も河川の計画高水位を下回っていることから、国土交通省関東地方整備局は直轄河川重要水防箇所の重要度Aランクに指定している。
令和元年東日本台風では左右岸堤防の切り込んだ部分に、大型土のうを積んだ水防対策を行いました。
こうした状況を踏まえ、これまで国・県・市3者で組織する「中橋検討委員会」において様々な検討を進めるとともに、地域住民との説明会や意見交換を重ね、都市計画の変更に向けた準備を進めてきました。
昨年11月9日には都市計画道路の変更公示が行われ、本年1月25日において都市計画事業認可の告示がされました。その後、3月31日には国・県・市の3者間により、事業の施行区分や費用負担など基本的事項を定めた基本協定を締結しています。
しかし、地域住民からは事業の実施にあたり、隣接する踏切の存続やバリアフリー対策はじめ、事業完了までの通行止めや迂回路への誘導等に対し、交通渋滞対策や工事期間短縮の検討など要望が寄せられている。
中橋架け替えは経年劣化による整備に加え、橋付近の堤防嵩上げによる治水対策など長年の懸案事項でした。災害に強い安全・安心なまちづくりの推進はもとより、本市景観を形成する象徴として欠かすことのできない最重要事業と考えます。
そのため、足利市では関係機関への働きかけ、要望活動に取組んできました。先般、県議会県土整備委員会による今年度現地調査の対象案件として取り上げてもらうとともに、今月26日県に対する要請行動を行い、何れも地元議員として同席し整備計画の推進、支援を要望したところです。
新橋整備に伴い歩道・自転車道として活用する三連アーチ型の現中橋を、下流側へ移設するための下部工(橋脚)に今年度着手。
総事業費約107億円の中橋架け換え整備は、2027(令和9)年完成を目指します!