設置から40年以上が経過する栃木・那須両校寄宿舎について、県教育委員会は施設の老朽化と通学環境の変化から昨年7月、各学校を通じ来年3月末をもって閉舎すると保護者に伝えました。

10月中旬、PTA役員へ個別に同様の説明を行った結果、県教委は何れも「関係者の理解が得られた」と判断し、11月2日両校全保護者へ「寄宿舎閉舎」の教育長通知を学校経由で発出。この間、児童生徒が寄宿舎での生活訓練を重ね、自立に向け取組む我が子の成長ぶりに寄宿舎での教育的効果を実感し、学校の取組に感謝してきた保護者は大いに戸惑い、子どもらの閉舎後の教育環境に不安を感じ続けてきたそうです。

同じ学校に通う子どもながら、コロナ禍で保護者同士の交流はなく、「閉舎をどう受け止め、どうしたら良いのか悩んでいた。」と、後に多くの保護者の声を伺いました。

当時、文教警察委員の私に県教委は、「保護者への説明を行い、理解が得られたので、スクールバス増便等の対応を図っていく」と報告しています。

教育長通知の最終的な閉舎決定で保護者らの不安・疑問は広がり、今年2月に約7,700人分の存続を求める署名が県教委へ提出されました。加えて、大田原市・那須町・矢板市議会に働きかけた陳情が採択され、各議会では県に存続を求める意見書を提出。

 

これら状況を踏まえ、私は今年2月議会の委員会で、この間の保護者への対応や市町議会の陳情採択へ県教委の考え方を質し、今後の状況によっては寄宿舎存続も含め慎重な対応を求めました。

県教委と保護者らの協議が継続する中、保護者らは7月から毎週土曜、寄宿舎存続を求め街頭での署名活動を行う一方、県庁前でのアピール行動にも取組んできました。「どうしたら・・・」と悩んでいた保護者らが猛暑のなか行った街頭署名は約17,000筆に上り、近々県議会へ提出されます。

子ども達の成長に寄宿舎での生活訓練が大きく寄与してきたことを、卒業生の保護者含め高く評価しています。私はこれまでの県教委や学校の取組は、本県教育行政の誇るべき実績と考えます。

先般、那須特別支援学校寄宿舎の現地調査を行ってきましたが、5年前改修工事が行われた校舎棟は外観も整備され、寄宿舎の状況とは対照的です。しかし、寄宿舎は思っていた以上に維持管理され、平屋建てという構造から十分改修による継続使用は可能です。県有施設の長寿命化が進む中、寄宿舎が除かれたことに疑問を感じます。

民主市民クラブでは《中間期政策推進会派要望》で知事に提起し、16日開議の通常会議一般質問でも、今後の対応を質していきます。

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